ご挨拶
会長年頭所感
中込武文(甲信食糧㈱代表取締役)
新年あけましておめでとうございます。
新しい年を迎えるにあたり業界関係各位に謹んで新年のお慶びを申し上げます。
平素より会の運営にご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
この数年間は多くの試練に直面しましたが市場も着実に回復の道を歩んでおります。段階を経て水際対策措置が緩和されたことで人の動きは活発になり訪日外国人の数も回復しました。観光地は賑わいを取り戻しつつあり、消費の回復を実感できる1年となりました。
一方で原材料価格や人件費、エネルギー・配送コストの上昇に加え急激な円安の影響により、ほぼ全ての商品において価格改定をおこなわなければなりませんでした。中小企業庁から取引の自主行動計画の作成に向けての支援をいただき、公平・適切に付加価値が共有できる環境整備に向けた取組を実施していますが、価格改定の商談はまだまだ継続しなければならないのが現状です。
また、物価高騰に対応した学校給食費の保護者負担軽減に向けた取組として、一昨年に続き昨年も地方創成臨時交付金が給食費に活用されることとなりました。学校給食関連三団体(学流協、全給協、日給連)では、交付金の活用継続や学校給食への商品納入に関する諸契約に関する課題について政府機関へ相談しながら、改善を目指しております。
さて、当会は今年創立65周年の節目の年を迎えます。様々な社会問題に直面することもございますが、どのように変化して進めばいいかについては、歴史を振り返りながら将来を見据えた変革をおこないたいと考えています。
昨年7月に開催しました管理者夏季研修会では「ダイバーシティ(多様性)を考える」をテーマに女性活躍について報告を行いました。私たちの業界が抱える慣習などが浮き彫りとなり、会員の中からは「変化をしなければならない」という声が多数ございました。このような感性を備えながら、掲げた事業の取組や各種研修会、情報交流、官公庁との連携を引き続き進めて参りたいと考えています。
また、将来を担う子供達の学校給食に質の良い食材を安定的にお届けできるよう、給食費無償化実現への一助となるように側面より努めてまいりたいと思っています。
ウクライナ・中東など世界情勢は不安定な状況にございますが、健康で充実した日々が訪れることを祈りつつ、世界が平和で調和に満ちた1年であることを願うばかりです。
最後になりますが、業界関係各位の益々のご繁栄とご健勝を祈念致しまして新年のご挨拶とさせていただきます。