ご挨拶
会長年頭所感
中込武文(甲信食糧㈱代表取締役)
新年あけましておめでとうございます。
新しい年を迎えるにあたり業界関係各位に謹んで新年のお慶びを申し上げます。
また、日頃は会の運営にご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染症は3年の時を経ても完全に終息とはなっていないものの、春以降は久しぶりに制限のない1年を過ごせたことは新年への明るい兆しを感じております。
しかし、コロナの影響による原材料の高騰と物流費の上昇が続いていたさなかに、ロシアによるウクライナ侵攻、アメリカの金利上昇が相まって4月からは急激な円安、関連してエネルギーコストの上昇に拍車がかかり、あらゆる食材が値上げをせざるを得ない状況となりました。
この結果、事業環境は以前に増して厳しい状態となり、コロナ過後へ向けた新規市場への拡販や改革に努めたい時期であるにもかかわらず、既存商品の値上げ交渉に終始した1年となってしまいました。
食材費用が保護者の負担となっている学校給食に関しましては、物価上昇に連動させた給食費の値上げは困難で非常に難しい問題ですが、以前から学校給食に関連する学校給食関連三団体(学流協、全給協、日給連)で取組む学校給食現場の問題提起については、行政とも打合せを重ねてきたことが奏功し、4月に文部科学省が「新型コロナウイルス感染症対策地方創生臨時交付金」を給食費に活用することを決められ、物価上昇分を国で負担いただけることを後押しできたのではと自負しています。
しかしながら、この厳しい環境を真摯に受け止め変化への対応を図ることによって事業の繁栄に結び付けることも可能ではと自らを慰めています。
また、我が国の長年の課題として言われてきている国内の食品自給率向上への足掛かりと考えることで、新たなサプライチェーンの構築ができるのではと想像しています。
日給連としましてSDG’SやBCPの観点を踏まえた上で取組む事業は、各種研修会・情報交流・親睦と日給連選定商品の開発、官公庁との連絡具申を主として進めてまいります。
加えて、今後も一会員・一団体だけでは解決できない業界の問題点については現在の学校給食関連三団体やご指導いただく関連の官公庁、ご賛同いただける皆様と共に取組むことができればと考えています。
特に、将来を担う子供達の学校給食に質の良い食材を安定的にお届けできるよう、給食費無償化実現への一助となるように側面より努めてまいりたいと思っています。
本年こそは新型コロナウイルス感染症がコントロールされ、世界情勢も安定して平和に過ごせることを願うばかりです。
最後になりますが、業界関係各位の益々のご繁栄とご健勝を祈念致しまして新年のご挨拶とさせていただきます。